2022年4月3日
「タネは誰のもの」
上映会で観ました。
2020年、国会で審議されていた種苗法改正案について、専門家の分析も含めて農業の現場から探ったドキュメンタリー。
種苗法の改定に対して賛否両論が渦巻く中、自家採種・自家増殖している農家と種苗育成農家の双方の声を伝えるため、北海道から沖縄まで様々な農業の現場を取材した映画です。
日本の農業に深刻な危機をもたらすかもしれない改定案についての問題を探り、タネや苗のグローバル化が人々の生活にもたらすものは何か、タネの権利とは何かをあらためて問うています!
種苗法改定で登録品種は、自家増殖(採種)禁止の危機にあると訴えています。
私は平成3年、「大田区の学校給食に無農薬食材の導入を!」と、旗を立て大田区議会に立候補しました。
その当時、教育委員会は食材の安定供給が難しい等、実現は難しいという見解でした。
時は移り、「食の安全、安心」が求められる時代となりました。
私は、大森東小学校農園で地域のスクールサポートや農業経験者の皆さんと米作りに毎年、5年生と取り組んでいます。
私たちが毎日食べるお米は、どのように出来るのか。
田んぼの土をおこし、苗を植え、育つ稲穂をカラスや野鳥からネットを張って守ります。
子供たちは、ペットボトルで脱穀を学び、毎年収穫した10kgほどのお米でおむすびを作って、皆で頬張ります。
そんな、「食育の学習」をお手伝いすることも私のライフワーク。
まさにそのタネ、在来種を守ることは出来るのでしょうか。
東京都にも東京産の江戸野菜があります。
先日も、仲間から立川のウドを頂きましたが、とても水々しく柔らかく味が濃くて、とても美味しく頂きました。
私たちの大田区馬込には、馬込三寸人参のタネが保存されていると聞きました。
「タネは誰のもの」
この映画を観て、食の安全.安心はまさにタネから始まることを学ぶことが出来ました。
かつて都議会議自民党は、日本がTPPに参加することは反対。
慎重で有るべきと勉強会を行いました。
日本の農業が海外のグローバル企業に飲み込まれてしまうのではないか!と危機感を強くしました。
種苗法改定後、日本の食料安全保障は大丈夫なのでしょうか!
日本は先進国中では最低の自給率38%を切っています。
コロナ禍で現在、世界の農業生産国19カ国が食料の輸出を禁止もしくは規制しています。
激化する風水害。地球温暖化による気候変動による深刻な凶作に陥ることも予想されます。
国として外敵からの侵略を守る「安全保障」同様、「食料安全保障」は大事な国の責務と考えます。
2018年種子法の廃止。
2022年4月から改定種苗法が実施されました。
種子法は廃止されましたが、地方からそれに代わる種子条例が北海道から鹿児島まで27の同県で成立しています。
沖縄は、制定準備中です。
都市農業に取組む生産者、農家さん。JAの皆さんの声を聞いてみたいと思います。
成立した同県の条例を参考に、先ずは調査研究をしてみます。

